活動内容




私たち特定非営利活動法人 北上川・水の輝きは、平成16年9月に認証され発足したばかりのNPO法人です。
北上川は、流域面積日本2位、長さ5位の大河ですが、ごみの問題、水質汚染の問題、不法係留船の問題など、いろいろ問題があり、手付かずのままの状態で寂れていくばかりでさびしく思っていた仲間で発足いたしました。
まだ、発足したばかりで目立った活動をしているわけではありませんが、まず、身の丈にあったできることから実践し解決の糸口を見つけたいと活動を始めました。


川の清掃活動
北上川には、川に触れて何かを感じてほしいとの意図で、船着場がいくつかあり、大雨などで水量が増し船着場に泥や流木・ごみなどが流着しますので、清掃活動を実施しております。
先日は、自転車なども川底にあり、引き上げし、市役所に連絡して処分してもらいました。
ごみを見ると、自然のごみはいいとして、ペットボトルがたくさん流れてきています。
ペットボトルは腐って自然にかえりませんから、どうしようもありませんね。捨てる人の意識の改革に訴えかけるしかありませんね。ごみを捨てにくい地域環境作りをしたいですね。一番効果がありそうなのは、こどもの目でしょうか?こどもの前でごみをポイ捨てできませんからね。春のぽかぽか陽気の頃、こども参加型でごみ拾いと北上川の未来について考える場を作るように準備中です。


船舶からの重油漏れ
先日、平成16年12月14日北上川河口から約3km地点の係留中の船舶が、沈没してしまい重油が漏れてしまう事故が発生してしまいました。幸い関係各所の対応(オイルフェンスをはるなど)が早かったため少量の重油漏れで収まりましたが、一度、水質を汚染してしまうと回復には多大な労力と時間が必要になりますから、原因をなくしたいですね。魚大好きな私にも他人事ではありません。親潮と黒潮の交わる三陸沖に直結している北上川ですからなおさらです。
皆さんも、汚染された魚を食卓に出されたら嫌ですよね。
二年前にも同様の事故が発生しそうになりましたが、幸い休日ですぐそばにいましたので、救助し転覆・沈没を回避でき、感謝されました。
事故の再発を未然に防ぐように、私たちは、船舶の陸上管理施設を建設し、4月より陸上管理を開始します。陸上管理できれば沈没の危険性はなくなりますからね。
また河岸を見るとすでに沈没してしまっている船がそのまま放置してあります。
撤去しなければ、機会油等の汚染は日々広がっていきます。何とかしたいのですが、莫大な費用が必要となりますので、関係各所にお願いをしておりますが、なかなか撤去とはいきません。今後も根気強く、申し入れをしていきたいと思います。


体験学習
旧北上川の河口部には堤防がないんですよ。
皆さん知っていましたか?満潮の時には、陸まであと20〜30cmの高さまで水位が上昇しているんですよ。でも、雨による洪水が石巻にはないんですよ。
不思議ですよね。
それは、旧北上川と北上川の分岐点(脇谷地区)に水門が設けてあり、水門の開閉により水位の調整をしてあるからなんですよ。分岐点(上流と下流)の水位差は1m50cmもあります。
昔は道路がまだ発達していない時は、船による物の運搬が主流で、この水門をたくさんの船が行き来して、物と人が移動していたんですよ。
水門近隣の小学校は、毎年体験学習でこの水門(パナマ運河方式)を船で通過して歴史・科学・自然などの複合学習を実施しています。
こんなにいい教材が、身近にあるんですから、もっともっと活用していきたいですね。


水質浄化
これは、まだ構想の段階ですが、水は循環してますから、北上川の上流域の山林に植樹して(特に落葉樹は落ち葉が保水性を高めますから)天然のダムを育てて、川の氾濫を未然に防止し、管理す段階で伐採した間伐材を利用して炭焼きをして天然の活性炭を流域に沈め川・水の浄化をして、上流域の住民と下流域の住民の相互理解と交流で北上川の水・自然を保全・浄化できれば、動植物が集まり、それを見た人間が心を癒される空間を実現したいと考えております。


発足間もないNPO法人北上川・水の輝きは、微力ながら活動を進めてまいります。
ご賛同いただける方は、どしどし入会をお待ちしております。

特別非営利活動法人 北上川・水の輝き
宮城県石巻市中瀬5−13
0225-23-9180
畑山までご連絡下さい。